かぷら

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あの人にあいたい

父から受け継いだ「アルギン酸」で『BEST・OF・THE・WORLD』目指す

(株)キミカ 代表取締役社長 笠原 文善

(株)キミカ 代表取締役社長 笠原文善さん

右)(株)キミカ 代表取締役社長 笠原 文善さん
左)パーソナリティ 石村 比呂美

 

 天然海藻に含まれる食物繊維『アルギン酸』の工業化を日本で初めて成功させ、今年で創業75年目を迎えるパイオニア企業(株)キミカ。今回は代表取締役社長・笠原文善さんにご出演頂いた番組『あの人にあいたい』(6月10日放送)で対談したものを編集いたしました。

 

 

――どの様な会社ですか?

 コンブ・ワカメ・ヒジキなど褐藻類に含まれる食物繊維の『アルギン酸』という物質を天然の海藻から抽出精製して、創業の地・富津、チリ、中国、この三つの生産拠点から世界中に向けて安定供給しています。


――アルギン酸とは?

 海藻の滑りやゼリー状の物質が『アルギン酸』です。用途によって増粘剤やゲル化剤として食品や医療品、化粧品など多方面で利用されています。麺類をツルツルシコシコさせたり、パンを冷蔵してもふっくらしっとりした美味しさを保てるため、コンビニのサンドウィッチには必ず使われています。また歯磨き粉の粘りを出す成分にもなっていますので、皆さんにとって身近なものです。


――富津市青堀で創業したきっかけは?

 日中戦争に従軍していた父が傷病兵として帰還後、温暖な富津で静養していた際、海岸で山のように漂着しているカジメに着目しました。まず最初は、貴重な資源であったヨードとカリウムを抽出する事に挑み、その後はアルギン酸の工業的生産を成功させました。当時の日本は資源不足でしたので、軍からその技術が注目され、終戦まで軍需工場としてアルギン酸の生産をしていました。


――『キミカ』という社名の由来は?

 『君津化学工業』という社名で長年やってきましたが、ある時、食品メーカーの開発部長に「“化学工業”では食品へのイメージが悪くなるから変えた方が良い」と言われ、私が社長に就任して丁度創業60年を迎えたのを機に『キミカ』と改めました。社内公募で決めた社名です。


――アルギン酸へのこだわりは?

 父が心血を注いで立ち上げた事業を守りたいという思い。他人から教わったのではなく自らの手で基本の『き』の字から積み上げた物である事。八方ふさがりの時代も有りましたが、世の中から必要とされる会社にするには『アルギン酸しかない!』と父の生き方を引き継ぎ、今まっすぐに突き進んでいます。


――今後の展望は?

 日本のコンビニのアジア進出に伴い、食品用途をアジア展開していきます。健康面、ダイエットに効果的な事は既に知られていますが、現在は軟骨再生にも効果がある事が分かっています。海外メーカーの大きな規模には対抗せず、「一番良い会社」『BEST・IN・THE・WORLD』を目指していましたが、今では本気で世界一、『BEST・OF・THE・WORLD』を目指し、真正面からアルギン酸に立ち向かっています。



(株)キミカ

本社東京都中央区八重洲2-4-1 ユニゾ八重洲ビル8F
工場千葉県富津市大堀1029

 

 

To.Ko.To.Nかずさ 街角トーク 「あの人にあいたい」

上総地域で活躍されている市民や街の著名人、ボランティアグループ等各種団体の方々が出演、この地域を愛する皆さんを応援する対談コーナー。
毎週金曜日の朝9時(再放送は同日の夜7時)、かずさエフエム83.4MHzで放送中。