かぷら

まちをつなぐ、人をつなぐ、かずさを楽しむためのアンテナマガジン

房総に住まう 第2弾

人と出会う暮らし

自宅で週末パン屋さん。晴れた日は、家族で薪割り。素敵なカップを手に入れたらリビングの窓を開けて、友人たちと一緒にお茶を。
趣味・仕事・家族、大切にしていること・・・。
ここでは、房総に住まう人々のこだわりにあふれる住まいとライフスタイルをクローズ・アップします。

2014年4月30日発行、かぷら vol.06の誌面におきまして誤記がございました。
●7ページ目、ゆうちゃん酵母ぱんのお問い合わせ電話番号、正しくは 080-3704-0618
●同じく7ページ目、ちいさなおうちパン酵母 → ちいさなおうちパン工房
読者の皆様、及び関係者の皆様にご迷惑をお掛けしたことを深くお詫びし、訂正させていただきます。
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パン

店内のパン

安心して食べられるものを
みんなと一緒に分かち合いたい

 ある土曜日。間もなく開店10時になろうとする時間の「ゆうちゃん酵母ぱん」に、ご近所の親子が早速来店。トレーを持ち、思い思いの焼きたてパンをのせていく。田舎には珍しいハード系のパンが中心だが、噛みしめるほどに味わいのあるパンは子どもにも人気。「もともと手間暇をかけて作ることが面倒ではなくて、長男を出産してから、独学でパンを焼きはじめました。小麦と戯れる日々は無理がなくて楽しいです」と語る裕子さん。
 鋸南町から木更津市の閑静な住宅地に移り、家を建て、今年1月にお店をオープン。いつかお店を、という漠然とした夢の実現がこの場所に出会って早まったという。その際、裕子さんが出した希望が、自宅兼の店舗スペースを作ることだったそう。「家を建てるにあたって、いつか何かを始められそうなスペースを作っておきたかったんです。3畳ほどの空間ですが、ひとりで切り盛りするには丁度いいです」
 独身時代から、飲食業の経験もパン屋で修行したことも無かったという裕子さん。ひとりで始めたパンづくりは手探りの日々。それでもパンを焼くのはとても気分がいいものだったそう。自分の手で捏ね、それがパン生地となり、オーブンに入れると膨らんで、やがて焼き色がつき、どんどん姿を変えていく。自分が何のために何をしているのかが明確に分かるからなのだとか。
 そんなパンづくりをする中で、子どもたちに安全な食事をという思いもあり、天然酵母と国産全粒粉をつかってパンを焼くように。「ホップ種、果実種の2種類の自家製天然酵母をパンの種類に合わせて使い分けています。特にホップ種は、材料を5時間おきに1日4回かき混ぜて1週間かけてつくります。菌は生きているので手間暇はかかりますが、その分、旨味が増しておいしく仕上がるんですよ。でもね、主人や息子たちはご飯党なんです」と笑う裕子さん。
 お店を始めたことで、ていねいに作られたおいしいパンをみんなで分かち合う喜びも感じている。最初は友人から、やがて食べることに興味がある人へとその輪は広がっていく…。それが裕子さんの作りたかった、お店のかたちだったのかもしれない。

パンを販売する篠原裕子さん

■篠原裕子さん
2人の息子を育てながらご主人の協力を得て、2014年1月に自宅でパン屋「ゆうちゃん酵母ぱん」をオープン。おいしい手作りパンなどレッスンを通じて酵母の楽しさ、パン作りの楽しさを伝えたいと、ゆくゆくはパン教室も開催

入口と飾り棚

駐車場の脇を抜けると、お店のかわいい入り口が。ドア横の窓からおいしそうなパンが見える。店内の飾り棚には裕子さんのセンスがキラリ

酵母発酵中

ホップ種は食パンやめろんぱんに。香りが良くふっくらしっとりした仕上がりに。果実種は、季節のフレッシュフルーツやドライフルーツを瓶に入れて酵母を発酵。ハード系のパンに最適

生地をこねる

パンの生地はすべて手捏ね。やわらかいパンとハード系のパンは、捏ね具合を変えている

焼き上がり

パンが膨らんでいく様子は子どもを育てるよう。焼き上がりの香りは幸せな気分に

パン屋外観
ゆうちゃん酵母ぱん連絡先