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国内唯一の珍しい観音堂「笠森観音」

笠森観音 観音堂

四方全てが懸造りの珍しい観音堂は、明治41年(1908年)国宝に、昭和25年(1950年)には国の重要文化財に指定。
75段の階段を上がった回廊からは、房総の山々が眺められ、山頂に建てられていることを実感できる

 坂東三十三観音霊場の第三十一番札所として、巡礼の地となっている笠森観音。延暦3年(784年)、天台宗の開祖である最澄上人が感得し、そこにあった楠の霊木で十一面観世音菩薩を刻み、山の頂に安置したのが開基と言われている。

 その昔、皇后をなくした後一条天皇に新しい后を見つけるため、全国から乙女が集められた。その中に、雨で頭からずぶぬれの恩茂里(おもり)という娘がいた。驚いて訳を尋ねると、来る途中に観音様がぬれているのを見て、自分の笠とみのを着せてきたという。美しく心やさしい恩茂里は、天皇の目に止まり、桐壷の女御として末永くむつび給うたということである。古い書物には、笠森は笠茂里と記されており、恩茂里という娘が観音様に笠をもった事から、笠森観音といわれるようになったとも伝えられている。

 長元元年(1028年)、桐壷の女御の願いを受け、後一条天皇の勅願によって建立された本堂は、「四方懸造(しほうかけづくり)」という日本唯一の建築構造。大きな岩の上に61本の柱を組み、四方に舞台を張り出すようにして建てられており、安藤広重の浮世絵「諸国名所百景」にも出てくる名所である。緑深い参道の途中には、松尾芭蕉が本堂で詠んだ「句碑」や樹齢800年の「三本杉」、くぐると子宝に恵まれると伝わる「子授楠(こさずけのくす)」など見所も多く、休みの日には遠方からも多くの人が訪れている。

子授楠

不思議なパワーを持つ霊木「子授楠」

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御本尊は現在も山の上に立ち、身丈約2m(7尺3寸)。十一面観世音菩薩では珍しい4本の腕と手に錫杖(しゃくじょう)を 持ち、お地蔵様のご利益を合わせ持つ観音様。秘仏となっており、今年は6年に一度の御開帳の年

 

 

坂東三十三観音霊場 第三十一番札所
大悲山 楠光院 笠森寺

住所 千葉県長生郡長南町笠森302
TEL 0475-46-0536
開堂時間 8:00~16:00(10~3月) 8:00~16:30(4~9月) 雨天閉堂
拝観料 大人100円、小人50円
駐車場 50台
URL http://kasamori-ji.or.jp

【今年の主な行事】
●4月8日 花まつり ※参拝者に甘茶のサービス
●10月17日~11月18日 御開帳
●大晦日 除夜法要・除夜の鐘