かぷら

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房総再発見

戦国期から近世にかけて続いた上総の名城、久留里城

久留里城

本丸の模擬天守。江戸時代には、城下の三の丸で行政が執り行われたため、天守はシンボルにとどまる。手前の土壇は黒田氏が築いた本来の天守台跡。現在の天守閣内は展望台となっており眺望抜群

二の丸、薬師曲輪から見た風景

二の丸、薬師曲輪から見た風景。眼下には北条古戦場跡や三の丸御殿跡が広がる

 

 久留里城は、築城後、3日に1度雨が降り続いたという説から別名「雨城(うじょう)」とも呼ばれている。周囲を険峻な山や谷が囲み、その地形をうまく利用した天然の要塞として、北条軍の攻略を幾度となく防いだ難攻を誇る城である。

 戦国時代後期、房総の覇者、里見氏6代義堯(よしたか)は、房総半島の中央に位置する久留里城を本城として、越後の上杉謙信たちと同盟を結び、小田原の北条氏と対立。やがて、近世の徳川関東入国後は、大須賀・土屋・黒田氏の各大名が入城し、3万石の藩主として明治維新まで続いた。

 現在は、本丸跡に天守閣、二の丸跡には久留里城址資料館が建てられ、城と郷土の歴史を身近に感じることができる。今も多くの遺構が残る登城道。いにしえの歴史ロマンに想いを馳せながら、悠久の時間の流れに心ゆくまで身を浸すのもいいだろう。

新井白石像

資料館前の新井白石像。土屋氏2代利直に仕え、青年期を久留里で過ごす。聡明だが気性が荒く、銅像の眉間には立派なシワが刻まれている

 上総国領地図

久留里城まつり

久留里城まつり
手作り甲冑を着た勇ましい武者が、久留里城の麓から商店街を練り歩く。10月27日開催

 

 

君津市立久留里城址資料館

住所 君津市久留里字内山
TEL 0439-27-3478
開館時間 9時〜16時30分
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日
入館料 無料